職場のリスクマネジメントを高める

こんにちは、伊庭正康です。先日、いじめのSOSに気づかなかったことが、ニュースが世間を騒がせました。痛ましい出来事であり、二度と起こしてはならないことだと誰もが強く思ったことだと存じます。ワイドショーやSNSでは、1人の教員の対応のマズさを指摘する風潮もありましたし、中には校長先生の個人バッシングも散見されました。

しかし、民間企業への研修を行っている私の視界から確信できることは、この問題の論点は「組織のリスクマネジメント」の問題だということです。基本的に組織の起こるリスクを個人が負うことはないでしょう。リスクは組織で対応をするのが鉄則です。そこで、今回は組織のリスクマネジメントのセオリーを紹介させて頂くことにしました。少しでも今後のヒントになりましたら、嬉しく存じます。

 

第一報の心得は「巧遅より、拙速」

リスクマクマネジメントにおける肝要の1つは「第一報」です。最優先すべきは拙速(スピード)。正しさを求めるのではなく、内容の詳細がわからずとも、まず困ったことが起きたことを報告するのが鉄則です。

この時、上司が「もっと詳しく聞いから来てよ」と言ってしまうと、部下からの報告は遅くなります。ゆえに、上司は日ごろから「第一報は、内容よりもスピード」ということを明確に伝えておかねばなりません。その上で、第一報を受けたときは「教えてくれてありがとう。次の報告を待っています」と言うのが正しい対応となります。

もし、第一報が遅れてしまったらどうでしょう。事故が起こっているその時に、トップがカラオケに興じていたということも起こるわけです。第一報のスピードによって、初動の対応が変わってきます。

 

リスクの「評価」と「対応」は組織で決める

第一報を受け取った後は、リスクの評価を行います。今回のいじめ問題は、1人の教員が判断していた様子が伺えました。組織のリスクを一人の個人が判断することほど危険なことはありません。ゆえに、必ず組織でリスクの評価を行わねばなりません。

リスク評価のポイントは2つ。

(1)リスクの大きさの評価
(2)発生確率の評価

これらの観点から、あらかじめ想定されるリスクを抜け漏れなく抽出し、それぞれの対応策(予防策と事後対処策)を決めておきます。【図】

今回の、先の「いじめ問題」について考えると極めて高い事案だという事が整理できたかもしれません。

 

まとめ

さて、いかがでしたでしょう。今回は、職場のリスクマネジメントをテーマと致しました。万全の態勢を敷いても必ず起こるのが事故。「まさか」に対して万全の体制を敷くことに加え、何度も繰り返し伝え続ける、このことの大切さを今一度、確認する機会になればと考えました。

知らないでは済まされないことが増えて参りました。参考にしていただけることが1つでもあれば、幸いです。

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