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大阪の営業と東京の営業の違い

 

こんにちは。研修トレーナーの伊庭正康(いばまさやす)です。
今日のテーマは、大阪の営業と東京の営業の違いです。
関西圏に出張、異動する時、商習慣に不安を感じるということは、ありませんか?
実は、違いを知っておけば、それほど難しくはないのなのです。

大阪の営業と東京の営業の違いを確認しておきたい人のお役に立てれば幸いです。

【追記】
この内容は、私がYoutubeで語るシナリオを無修正で公開しています。ゆえに、文章に読みにくい点があれば、ご容赦ください。
ぜひ、Youtubeもご覧ください。

 ~伊庭正康のチャンネル~
 https://www.youtube.com/channel/UCLI1ta1jCqMZeHSqY95lhlQ

 

 

1 大阪の営業と東京の営業:「挨拶の違い」

初回のあいさつと、複数回目に挨拶では、変わります。

初回のあいさつ

東京も大阪も一緒。
「初めまして、担当をさせていただくことになりました。
 **の**と申します。よろしくお願い申し上げます。」でOK。
 いきなり、「まいど、おおきにです!」というと飛ばしすぎ。

 

複数回目のあいさつ

東京も大阪は少し変わります。
東京:「お世話になっております。**の**でございます。」
大阪:「**様(**さん)、まいどですぅ。**の**ですぅ。」
親しみを込めた敬い方をするのが大阪流。早いと、2~3回目で繰り出すことも。

※ただし、直接、本人と会う時のみ(電話の取次ぎを依頼する際は、東京と一緒)。
※関西弁が堪能でない限り、やらない方が賢明。「おちょくっとんのか!(こ馬鹿にしてるのか)」
 と叱られる可能性も。つまり、自信がない時は、東京の手法でOK。まったく問題なし。

 

【Point】大阪と東京では、違いはあるが、ムリして関西弁を使わない。

 

2 大阪の営業と東京の営業:「距離感の違い」

大阪の営業と東京の営業では、「距離感の違い」があります。

東京は「ビジネスライク(クール)」、大阪は「人情ライク(ウェット)」が標準

東京は、仕事上の話題で会話をするのが、オーソドックス。
「お忙しいですか?」
「はい。最近は、期末でバタついています。」
「ご察しします。どんなことで忙しいのですか?」

大阪は、可能な限り「プライベート」な会話に触れようとするのが、オーソドックス。
「最近、どうですか?」
「貧乏暇なしやで。」
「うらやましいですわ。」
「アホなこと言うたらアカンで」
「ちゃんと、ご家族と会ってはります」
「いや~、最近は会えてへんわ」
「はよ、会いたいですね。最近は、どんなことで忙しいんですか?」

 

【Point】大阪では、少しだけプライベートに関心を持つと良好な関係になりやすい。

 

 

3 大阪の営業と東京の営業:「会話における具体度の違い」

大阪の営業と東京の営業では、「具体度の違い」があります。

東京は「具体的」、大阪は「抽象的」になりがち

東京は、きわめて具体的に会話するのがオーソドックス。
「値引きは可能ですか?」
「申し訳ございません。会社の規定でできないのです。」
「そうですか。仕方ないですね。」

大阪は、抽象的な会話が多く、察するスタイルがオーソドックス。
勉強できるか?」(値引きできる?)
「そうですよね。すみません、社長。ウチ、固い会社で難しいんですわ。」
「そら、アカンで。なんか、最初は色つけてもらわんと。」(何らか特別な対応)
「そうですよね。社長、ホンマはできひんのですけど、**させてもらうので、そこで、お願いします」
「しゃーないな。」

※関西の商習慣(は「察する会話」が少なくない。
 意味が分からない点、不安な点があれば、確認をとろう。
 「そんなことも、わからんのか!」と言う年配者はいるが、
 実は、年配者は「じゃ、教えたるわ」と親心を抱くことも多く、
 わからなければ、教えてもらうことがお勧め。
 好き嫌いをはっきり言わない、敵を作らないのが、商売人の習わしとされることが源流にある。
 はっきりと言わない人を見て、イラとしないことがお勧め。

 

【Point】大阪の会話は「抽象的」になりがち。不安ならと、確認をとっておこう。

 

 

4 大阪の営業と東京の営業:「方言への感じ方」

大阪の営業と東京の営業では、「方言の感じ方」に、ほんの少しですが、違いがあります。

東京は「気にしない」、大阪は「気になる」

東京は、仕事においては、きわめて寛容。
東北の言葉を使おうが、九州の言葉を使おうが、「出てこられたばかりかな」と思う程度。
20年程前までは、「関西弁」はキツいので苦手という声も多かったが、芸人さんの活躍によって関西弁へのアレルギーの声は減っているように感じる。

実は、大阪も、それほど閉鎖的ではない。
テレビをつけると、標準語がほとんど。
TVから流れる標準語、関西弁は、自然に視聴している。

しかし、TVではそうであっても、直接的な会話をすると、
大阪でしか商売をしていない人は、「お、東京の人かな」と思いがち。
埼玉でも、群馬でも、静岡でも、なんなら、名古屋でも、「お、東京かな」と思うことも。
関西弁とそれ以外で認識されがち。

その違いに、気になる人がいるのも事実。
でも、嫌われることはない。むしろ、「出身は?」と速攻で聞かれることも。安心を。

 

【Point】大阪の人は優しい人が多いので安心を。

 

 

5 大阪の営業と東京の営業:「値引き圧力の違い」

大阪の営業と東京の営業では、「値引き圧力の違い」があります。

東京は「あっさり」、大阪は「値引きさせ力が評価になることも」

東京は、きわめて「可能であれば」が基本。
さきほどと一緒。

「値引きは可能ですか?」
「申し訳ございません。会社の規定でできないのです。」
「そうですか。仕方ないですね。」

大阪は、値引きをさせることが、担当者の能力にもなることがある。
勉強できるか?」(値引きできる?)
「そうですよね。すみません、社長。ウチ、固い会社で難しいんですわ。」
「そら、アカンで。なんか、最初は色つけてもらわんと。」(何らか特別な対応)
「そうですよね。社長、ホンマはできひんのですけど、**させてもらうので、そこで、お願いします」
「あかん。それでは、従業員が納得できひん。そこは、理解してえな。」(大義を言いがち)
「そうですか・・・。じゃ、単発の契約ではなく、5回契約でお願いできませんか?
 端数切ります。52万を2万円は、ウチで持たせてたせてもらって、
 50万にさしてもらいます。」(まず端数から刻むこと、ウチが持つと言うこと)
「あかん。せめて、30万やで。他の会社は、どこもそうしてくれてはるで」(ココは聞き流す)
「そうですか~。参りました。そうですねぇ。ほな、年間契約にしてもらえませんか?」
「それはアカンわ。」
「ほな、中とって、49万でお願いします。」
「あかん、45万や」
「いや~、社長、47万でお願いします。」
「わかった、47万でいこう」
「社長、念のためですが、5回契約でいいですよね」
「しゃーない。」
「ありがとうございます!」

計算すると、「消費税分を持たせてもらいいます」とほぼ一緒。

 

 

 

関西でのビジネスは思った以上に難しくはなく、一緒です。
言葉や商習慣がちがうものの、他の地域から来た方とわかると寛容です。
ぜひ、教わるスタンスで行ってみてください。
うまくいきます!

では。

 

 

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