営業のやる気を高める(ポジティブ心理学)
こんにちは。伊庭正康です。最近、「やる気」をテーマとした研修や講演の機会を頂きます。いかに自分で「やる気」を上げていくのか、これがテーマ。先に申します。「やる気」を上げようとしても上がりません。いつも、お伝えしているのは、「「やる気」は、上げるものではなく、「やる気」は、上がるもの」だということ。好きになろう、誇りを持とう、自信を持とう、と一緒。心はそんな都合よくは出来ていません。では、どうすれば、結果として「やる気」は上がるのか?その法則を紹介しましょう。
人は、動きながら、悩めない
ポジテジィブ心理学の世界的な権威、カリフォルニア大学のソニア・リボミュアスキー博士の論は参考になります。「意欲と献身的な努力をもって人と関わる」、つまり人に対して行動を起こすことがハピネスを高めるのだと。
また、更に驚くべき論が、ウェアラブルセンサーを活用し、生産性の研究をしている日立製作所から発表されています。単純に活動量を高める(特に朝)ことで仕事の生産性が高まる。動くだけでも良いと言っているのです。
つまり、この2つの論から導き出されるものは、「考える」前に、「動く」こことこそが、やる気を高め、生産性を高めるということです。
面白い実験をやってみましょう。お付き合いください。
【Step1】何も考えずに、拍手をしてみてください。
【Step2】そして、拍手をしながら、悩んでみてください。
いかがでしょう。なかなか、思うようには悩めなくなるものです。これが「行動」の効果です。まず、考える前に動く、そのことを念頭に置いてみて下さい。
相手の期待を「超える」行動が、自分のモチベーションを高める
行動を起こす時にに、相手の期待に「応える」だけでなく、「超える」ことを狙ってみて下さい。それがポジテジィブ心理学の権威、ソニア・リボミュアスキー博士が提唱する「意欲と献身的な努力をもって人と関わることで、ハピネスが高める」という論の実践法です。
■ 会議前に、ホワイトボードのペンのインクをチェックし、新品に変えておく
■ お客様に訪問する時に、必ず役立つであろう資料をプレゼントする
■ 朝の挨拶をするときに、「**さん、おはようございます」と、名前を付けてみる
さて結論です。モチベーションは上げるものではなく、上がるものだと考えましょう。そして、誰かのために期待を超える行動を実践することが、モチベーションアップの近道だということ。この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。