ストレスマネジメントのコツ
こんにちは、伊庭正康です。ストレスマネジメントという言葉をよく耳にします。私はストレスコーピングのコーチとして様々な講演や研修にお招きいただいくのですが、ストレスマネジメントの最大の鍵は「人とくらべない」ことだと確信しています。
この記事が、ストレスをためやすいな、最近ちょっとしんどいな、と思われる方のお役に立てれば幸いです。
ストレスマネジメントのたった1つの鍵
例えば、友人は有名企業に入社したのに自分は無名な会社しか決まらなかった、また、同期より成果を上げてきたのに出世が遅れた、などなど人によってはストレスをためるような事態に遭遇することもあるでしょう。でも、その時に思うのは、「なぜ、自分ではないのか?」「やはり、能力がないのか」、等いろいろと詮索がはじまります。
ストレスマネジメントの最大の鍵は「人とくらべない」ことだと申しました。3種類の「くらべる」があります。それぞれ、人によって傾向があるのですが、まずは自分自身の傾向を掴んでおくと良いでしょう。
・「比べる」(近いものを比べる癖)… 同期、友人、兄弟の職業や生活
・「較べる」(較べることでしか良し悪しを判断できない癖)… ランキング、偏差値、得点等
・「競べる」(勝たないと満足できない癖)・・・就活、出世、等
私自身は、キャリアとして、営業現場が長く、どうしても「競べる」傾向が抜けなかったのですが、捨てました(時間がかかりましたが)。人と競べたところで、私の人生にはそれほど意味がないとわかったからです。
きっかけは、この先いくら頑張っても理想の生活は手に入らないな、と感じたことからでした。私の理想は、研修講師として、仕事の面白さを伝える役割になりたい、ということ。それまでは、課長、部長、関連会社の社長とチャンスをもらいながら、一所懸命に頑張ってきました。良いこともあれば、ツライこともありました。それでも、踏ん張っていました。
でも、どこかで心はくすぶっていました。
その後、21年間、勤めた会社を辞め、ストレスコーピングコーチングの資格と、ビジネスで養ったスキルを掛け合わせ、ビジネスパーソンの1人1の「らしさ」を持ち味に進化させることをテーマとした研修会社を設立しました。
好きなことをすると、人と「くらべる」ことに何の意味もないことがわかります。起業すると、確かに収入は増えます。でも、来年はわかりません。もっと増えるか、減ってしますか。もちろん、他の会社の社長とくらべると少ないのかもしれません。いや、少ないです。でも、満足です。
ある社長からは言われました。「もっと、会社を大きくしなきゃ」と。理由を尋ねると、「経営者は夢は大きくないとダメじゃん」ということでした。でも、人それぞれでいいと思います。今、ストレスはほとんど感じません。
これは私の一例。しかし、「くらべない」ことはとても重要。特に会社員は、人と比べることでアイデンティティを保つ世界でもありますので、「自分の満足基準」をしっかりと持っておくことは極めて重要。上司が年下であろうと、同期に出世が遅れようと、手を抜かず、しっかりとやるべきことをやる、その姿勢が求められる時代だと思います。ぜひ、ちょっとしんどいな、人のことが気になるな、と思った時は「くらべない」という選択肢があることを思い出していただけると嬉しいです。
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