採用難時代の「採用で応募を集める方法」
こんにちは。伊庭正康です。今回は趣向を変えて「応募の集め方」について紹介します。
私は21年間、求人事業に携わり、今もなお求人広告会社、派遣会社、人材紹介会社の
採用成功に向けてのプランニングの研修をやっています。
先日、ある運送会社の経営者が採用が出来ないために、本当に悩んでいらっしゃる映像を見て、このテーマを書きました。その中で、気になったセリフがありました。
「もっと、従業員に給与を出したい。でも、契約単価が下がって今は出せない。
なので、給与を上げるわけにもいかず、今は従業員に長時間労働を強いるしかない。
かなり、募集しても人は来ない。かなり厳しい状況だ。」
ジレンマがひしひしと伝わってきました。
でも、社長!違うんです!と言いたくてこのテーマを書きました。
給与を高くしなくてもとる方法はいくらでもあるんです!
人材サービスの営業マンにもレクチャーしているその方法の一部を紹介します。
リアルな求職者の「不安、不便、不満」を知ると、応募を増やせる
研修の中で、新規開拓に従事する営業マンに、次の質問をします。
「月給20万円で、伊庭企画(無名な架空の会社)で営業職の募集をしていたら応募したい人」
と尋ねると20人中0人。
新規開拓はハードだし、何よりもそもそも月給23~5万ほどもらっているから、
魅力はまったくありません。当然の結果です。
2つ目の質問をします。
「月給17万に下げます!ただし、週休3日制だったらどう?」
こう尋ねると20人中の手が7~8人が上がります。
「月給17万に下げます!ただし、残業は一切なく、週に3回は16時に帰れます」
でも、20人中の手が7~8人が上がります。
今は、給与以上に「自分のペースで仕事をしたい」というニーズを持つ人の方が多いから、当然にこうなります。
更に加えます。今度は、自分のことではなく、求職者をイメージした上で尋ねます。
「時給1200円で1日2~3時間の登録制アルバイトをやりたいと思う人っているかな?」
と尋ねると、20人中17~8人の手が上がります。
「時給1000円で食事付にして、さらに自宅用のお持ち帰りもつけ加えたならどうかな?」
と尋ねると、また20人中17~8人の手が上がります。
「時給1000円にして、利息無しで、奨学金を付与し、そのまま社員になってくれれば返済の義務無しにしたら、どうだろうか?」
と言うと、またまた20人中17~8人の手が上がります。
この場合、学費を自分で出していたり、奨学金を借りながら大学に通う学生がターゲットになります。
今は奨学金をもらう学生は半数であることを考えると、この手の上がり方も頷けます。
つまり、、社員とアルバイトを組み併せれば、総人件費を高騰させずに、採用は出来る、ということなのです。
まとめましょう。
まず、求人を成功させる要素は2つ。
(1)明確なターゲティング(誰でもOKはNG、絞ることがポイント)
(2)他社にはない魅力を創る(このターゲットの不安、不便、不満を解消できる魅力)
これが出来れば、今の時代でも採用は成功します。
その前提は、「組み合わせ」です。様々な人材を組み合わせながら、総人件費を高騰させない方法を考えることです。
もちろん、教育コストやマネジメントコストは増えますが、今はコンビニやファストフードのメイン戦力はシルバーや留学生に変わりつつある時代です。新しいゲームメイクが必要な時代に入っています。
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